伝動用ベルトといいましても、その種類は多く、様々な形状が存在します。製品の安全性、信頼性の確保のためにも目的に合致したベルトを選定しましょう。有馬ベルト工業では機械の仕様などを提示いただければ適正なベルトの選定、特殊プーリーなどの作成も致します。ベルトのご相談なら是非ともベルト提案販売の老舗有馬ベルトへご相談ください。
様々な分野の機械に採用されている伝導用ベルトです。一般的に市販されているベルトなので、入手がしやすいベルトです。Vベルトの表示は断面の形を表したアルファベッド記号ベルトの有効ピッチ周(M型のみ外周)をinchで表示しています。また、構造別にはラップドベルトとローエッジベルトに分類されます。
Vベルトはベルトの断面の大きさを表す、下記の記号とinchで表示した有効ピッチ周(M形のみ外周)で表示されています。
a寸法[mm] | a寸法[mm] | 角度C[度] | |
---|---|---|---|
M型 | 10.0 | 5.5 | 40 |
A型 | 12.5 | 9.0 | 40 |
B型 | 16.5 | 11.0 | 40 |
C型 | 22.0 | 14.0 | 40 |
D型 | 31.5 | 14.0 | 40 |
E型 | 38.0 | 25.0 | 40 |
ラップドベルトは広く一般的に使用されているベルトです。ローエッジベルトはラップドベルトと比較し屈曲性にが良く、変速プーリや小径りプーリを使用する場合に選択されます。
■ラップドベルト
■ローエッジベルト
洗濯機などの家庭用電化製品やミシンモーターなどに主に利用されております。ベルトの種類もベアバック加工(表面を特殊な布地で覆い、一定のトルクが掛かったときにスリップするような加工をしたもの)やコグタイプ(ベルトの内側をのこぎり状に加工し小径のプーリとの密着性を高めたもの)までいろいろな種類があります。
リブベルト
ポリウレタン製で平ベルトとVベルトの特長を生かしたベルト。
ポリウレタンVベルト
母体は透明なポリウレタン、心体は合成繊維。ゴムの飛散がなく清潔に運転が可能に。
ポリウレタンベルト
ミシンなどに使用されているベルト。コグタイプとダブルコグタイプがある。
広角度Vベルト
高速電動が可能で、振動が少なく円滑な運転が可能。耐侯製にも優れています。
ベアバックVベルト
ベルト表面のゴムの付着量を可能な限り少なくしたベルト。ゴムの飛散も少ない特徴がある。
薄形Vベルト
屈折性がよく、小プーリでの使用が可能、背面テンションの用途にも使用可能です。
専用の金具やベルト溶着機を使用し、ひも状りベルトをつなぎ合わせてベルトを作ります。規格外のベルトを作成する場合やいろいろなサイズのVベルトを使用されている工場などの応急運転用のベルトとして使用されることもあります。
ドライバー1本と継ぎ手金具で簡単に必要な長さになるオープンエンドのVベルトです。
熱溶着で簡単にジョイントできます。必要なときに必要な長さのベルトが簡単に作成可能です。
高い精度でスムーズな回転が要求されるところに使用されます。チェーンなどと比較し運転音も静かで、給油などのメンテナンスも不要です。精密機械から工作機械まで様々な分野で活躍しております。
タイミングベルトの形状と構造
事務機、ミシン、家庭用電化製品、食品機械、自動販売機、自動包装機、木工機械、繊維機械、製糸機械、ファン・ブロアー、工作機械、印刷機、スクリーン、製紙機械、券売機、改札機、銀行窓口機、紙幣計算機、両替機、医療機器、健康機器、各種試験機など
スーパートルクGN
コンピュータOA機器で高精度とスムーズな回転が要求される場所に最適なベルトです。
ベアバックタイミングベルト
汚れ・音対策としてベルト歯布表面のゴムをなくしたクリーンドライブ用ベルトです。
タイミングベルトGGTG
チェーンやギアの問題点を解消した同期伝導ベルトです。特に小ピッチのベルトは精密機器・情報機器に適しています。
ウレタンタイミングベルト
磨耗粉が少なくクリーンな伝導ができるポリウレタン製のタイミングベルトです。耐油製、耐磨耗性にも優れています。
古来より伝導用に用いられた帆布を積層させてものから、紙送り、紙幣送り用に用いられるものまで、様々なタイプの平ベルトがあります。種類によってはタスキ掛けでの使用による逆転運転など他のベルトにはない特長を持ったものもあります。
平ベルトの形状と構造(スーパーフレックススター)
各種ファン、各種ポンプ、圧縮機、粉砕機、コンプレッサー、攪拌機、プレス、圧延機、旋盤、フライス盤、グラインダー、各種研磨機、ホブ盤、ハンドソー、発電機、製粉機、印刷機、精密機械、レジャー施設、化学薬品機、自動販売機、券売機、各種農機
伝導容量が大きくコンパクト設計コストダウンが図れるベルトです。
最高級の綿帆布を使用し、製品強度が高水準です。
平ベルトと同様に古くから使用されているベルトのひとつです。昔は皮製のベルトが主流でしたが現在はポリウレタン製のベルトが多く使用されています。ほとんどが結合によりベルトを作ります。
結合の方法も溶着や専用の金具を使用したり様々です。丸い形状をしておりますので多軸電動や、複雑な伝動にも適しています。
伝導容量が大きくコンパクト設計コストダウンが図れるベルトです。
ロ-プ切断
ベルトを直角になるように所定の長さに切断します。
接合
ロープの断面がずれないように接合します。
溶着機準備
電源を入れ所定の温度まで上昇させます。
冷却
接合後押し付けた状態で水で冷却します。
溶融
ロープの断面が溶融するのを待ちます。
仕上げ
ニッパー、グラインターなどで余分な部分を取除きます。